「脾」の働き
「脾」は自然界における「土」のような存在です。
東洋医学の「脾」は、西洋医学の脾臓の働きとは生理機能が異なり、「胃」とともに消化吸収に関する働きを担っており、飲食物を消化し、体に必要な栄養物質を全身の各組織へと供給する機能があります。
また、「脾」には血を作る作用や、血が血管の外に漏れ出さないようにする「統血」という作用があるため、脾が弱ると、貧血や低血圧といった症状が現れます。
このように、「脾」は生命力を補充する上でとても重要な臓器です。
五行では「脾」は黄・甘・思に関連し、疲れた時に甘いものが欲しくなったり、考え事が多くなると、食欲がなくなることに関係しています。