「肺」の働き
「肺」は五行の「金」に属します。
東洋医学の「肺」には、呼吸機能だけではなく、水分代謝、皮膚の状態、汗腺機能、免疫機能も含まれます。
また「肺」には「宣散・粛降」という働きがあります。
体内から「肺」に集められた気・血・津液は、「宣散」によって体表・上方に向けて、「粛降」によって体の内側・下方に向かって放散されます。
「宣散」は汗腺機能や免疫機能に関連を持ち、機能が失調すると、汗が少なくなり浮腫を生じます。
「粛降」は肺気を動力源として、栄養物質を各臓器に分布します。
粛降作用が不調になると気管支炎、喘息などの症状が出たり、浮腫や排尿困難になることがあります。
肺を丈夫にするために、冷房や暖房に頼りすぎず、湿度の管理を行い、空気が乾かないように気を付けてみましょう。