体内の巡りを良くするために
前回まで、私たちの身体を巡る赤血球やホルモンについてお話ししてきました。
これらの巡りが滞ると、病気になったり不調を引き起こしてしまいます。
巡りを良くするためには水分補給が重要です。
身体の中の水は、血液として循環を繰り返し、腎臓でろ過され尿として排泄されます。
あるいは便などとして体外に排泄されていきます。
十分な巡りを保つためには、この排泄量を下回ることがないよう水を摂取することが必要です。
例えば、体重60kgの成人男性の場合、1日の水分排出量は約2.5Lです。
通常、食事から摂取する水の量は約1.0Lであり、体内で行われる代謝によって作られる水が約0.3Lと言われています。
つまり、排出量に合わせるのであれば、飲み水は不足している約1.2Lを摂取していれば、計算上体内の水が維持できることになります。
運動量や季節によっても汗の量などは変化するため、脱水を起こさないように調節するようにしましょう。
脱水症状を起こすと、体温の上昇が起こります。
また、汗や尿が出にくくなるため、体内に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなって、全身の機能が障害を起こし、死に至ってしまうのです。
熱中症や脳梗塞・心筋梗塞なども水分摂取量の不足が大きな原因のひとつとなっています。
身体の恒常性を保つためにも、体内の水分量が不足しないよう十分に気をつけましょう。
就寝前、起床時、スポーツ中及びその前後、入浴の前後に水分補給をするのがおすすめです。
また、巡りを良くするためには食事を見直し、運動を意識的に取り入れることが大切です。
血液をサラサラにするには、「アリシン」という成分を含む玉ねぎやニンニク、ニラがおすすめです。
「アリシン」は血液が固まりやすくなるのを防ぎ、血栓が作られないようにする働きがあり、心筋梗塞や脳梗塞の予防にも役立ちます。
また、食物繊維を多く含む果物や海藻・ゴボウ・こんにゃく、そしてEPA・DHA(不飽和脂肪酸)を豊富に含む青魚なども意識して摂取するようにしましょう。
ニュースキャンでは、赤血球やホルモンにも働きかけることができます。
美と健康のために、体内の巡りを良くしたい!という方はぜひ一度ご来店ください。
(予防医学学術刊行物186号ほすぴより一部抜粋)